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CONTENTS

クルマのチューンは自分でやってこそ、その楽しみが実感できます。そんなプライベートチューナーのための便利な工具を紹介します。持ってて当たり前の工具から、プロ用の工具、あると便利な道具、材料などなど、私が使ったインプレとともに紹介。


toolbox

締める

アクショングリップドライバー

ラチェット

ホームセンターで見つけたグリップがT型に変更できるドライバーセットです。先端は交換用に7種類のビットがあります。+、−はもちろん4種類のトルクスがセットになっていました。トルクスは普通のドライバータイプでは固くてゆるまないことが多いのですが、これならT型にすればしっかりトルクがかけられます。

ラチェットハンドル

ラチェット

グリップ部に正転、逆転の切り替えが付いているものがお勧め。現在使っているのは親指のあたりに切り替えスイッチがあってとっても使いやすいです(写真参照)。ノッチは細かいのがベター。
 一時期、ノッチレスのラチェットを購入しましたが、正転、逆転が裏表にひっくり返して使うタイプで非常に使いづらくやめてしまいました。

マルチ平ラチェット

ラチェット ラチェット

これは裏表でサイズが異なる平ラチェットです。表は12,8mmですが、裏は10,6mmになっています。1本で4種類のラチェットとして使用可能。大小あって大きい方は表が19,16mm、裏が17,14mm。大小2本あればほとんど対応可能。これは便利。拡大写真追加しました。

極低ドライバラチェット

ラチェット

写真のようなラチェットタイプのドライバーです。先端の高さが20mm程度しかないので、長いドライバーが入らないとこでもネジを回すことが可能。プライベートチューンでは思わぬとこで活躍します。まともに設計されたものでは必要ないかも。六角やボックスレンチのアダプターが付属します。

インパクト・ドライバー

トゥデイのブレーキキャリパーを外すときに活躍しました。(それ以外では活躍の場がないが・・・)普通のドライバーでは固くて回らないネジ、なめてしまって回らないネジをハンマーでたたく衝撃で回すすぐれもの。

マルチソケット(名前は不明)

なめてしまったマフラーのフランジのボルトを外すときに活躍。ジュントールで借りた工具です。ボックスレンチのロングソケットなんですが、中には丸い金属棒がで埋まっていて、なめたボルトの形状にあうようにはまります。

電動ドライバー(兼電動ドリル)

7.2Vの充電式ドライバー。一般的な電動ドリルですが、速度のハイ、ロー切り替えとクラッチがついているので電動ドリルとしても大活躍。パワーも十分です。バッテリーは2個欲しいですね。→電動ドリル参照。


切る

カッター

細目カッター
細めカッター

普通のカッターより幅が細いタイプ。カーブをカットするのに適しています。バンパーカットにもよく使います。

Pカッター
Pカッター

アクリルをカットするためのカッター。樹脂の内装部品をまっすぐカットするのに大活躍。

平板カッター

スクレパータイプのカッター。なにかと便利。

ノコギリカッター

Pカッターの写真のものは平板カッターとノコギリと3種類の刃を使い分けることができるものです。中でもこのノコギリカッターが意外と活躍しています。ハンディソーと比べると切り口がよりきれいです。樹脂を切るのに適しています。バンパーのカットもこれでやりました。

デザインカッター

先がとがったデザイン用のカッター。レタリング文字を切り抜く等に活躍。カッティングシートに絵や文字を切り抜くときに使ってます。

超音波カッター

超音波カッター

トゥデイのリヤコンビランプを加工した友人から教えてもらった超音波カッター。新品で24000円で入手。カッターにしては高価ですが、樹脂部品の加工の労力を考えれば、価値ありと判断。
 実際に使ってみると、一発でカットというわけにはいきませんが、数回なぞることで、楽にカットできます。基本はカッターなので、カッターの刃が入りづらい部分は回数が増えます(板の厚い部分)。入りやすい部分(板の薄い部分)はスルッと切れるので作業に注意が必要です。先端の刃が40kHzで振動します。人間の耳に聞こえる周波数が20kHzですから、その2倍。当然音は聞こえません。ハンドル部のグリーンランプが作動の目印です。


ジグソー

右の写真のような電動工具。曲線をきれいにカットするには必需品。大きな丸穴などもこれでOK。木工用、鉄鋼用、幅の太さ等いつくか替え刃を用意しておくのがベスト。

ハンディソー

ホームセンターにて980円で入手。もっと安いものがたくさんありますが、この形状がベストなんです。一般的なハンディソーは刃を2点で支持するタイプが多いのですが、それだとせまい場所でのカット作業ができないことが多々あります。このタイプならば刃の移動方向の領域だけあればカット可能。中央のツマミで刃の長さ調整もできます。ただし1点支持なので刃が曲がりやすいので扱いには注意が必要です。


削る、穴をあける

グラインダー

これも定番な電動工具。FRP、木工材料、樹脂など大まかな形に削るのに最適。なるべくコンパクトなものが使いやすい。
 最近、ホームセンターでグラインダーを固定して簡易切断砥石として使うタイプが売ってました。欲しかったんですが、専用グラインダーとセット販売だったので断念。\2980でした。けっこういいかも。

電動ドリル

これもとってもポピュラーですが、それゆえたくさん種類があって迷いがち。必ず無段変速付を手に入れましょう。ドリルは穴をあけるだけの工具ではありません。クラッチ付なら電動ドライバーにもなるし、ポリッシャーやリューターにもなります。そのためにはやはり無段変速が必要。充電式の場合は7.2V以上じゃないとパワーが足りません。


電動ドリル用のミニディスクサンダー

電動ドリル用の円盤型サンダーの中でも直径が小さいタイプ。トゥデイのヘッドライトのクリア加工に重宝しました。


ステップドリル

これはあると便利。薄板の金属板に10mm以上の穴をあけるのってけっこう大変なんですよね。小さい穴をあけて徐々に大きなドリルの歯に替えて何度も繰り返す。これを一本でやってのけるのがこのステップドリルです。写真のとおり階段状にドリルの歯が大きくなっています。3mm程度の鉄板をいとも簡単に10mm以上の穴があけられます。ホームセンターで入手可能です。


ドリルソー

ホームセンターで発見。ドリルで長穴を開けたくなるときって結構あるんですよね。そんなときに活躍するのがこれ。6mmの穴をあけて、そのまま力を入れた方向に長穴加工ができちゃいます。中央部にギザギザした歯があって、前後方向に出し入れするとどんどん進みます。


エアサンダー

レンタルガレージJUNTOHRUにて利用させてもらったエアサンダーです。ペーパー部分はマジックテープになっているので、必要な番目のペーパーに交換することが可能。先端部は偏心した円を描くように振動します。パテ盛り部を平らに成型するのはあっという間にできます。これがあれば板金修理も早いものです。


ハンドサンダー

という名前かどうかわかりませんが、サンダーの手作業用のパッドです。エアサンダーとおなじマジックテープのペーパーが利用できるようになっています。ウレタン製のようでやわらかい感触が手になじんで使いやすいです。こまかい曲面の作業に向いています。



接着する

2液性の樹脂用接着剤(Grasp)

プロの修理方法としては樹脂パーツ専用の接着剤(グラスプ)があることを知りました。2液の接着剤で専用のガンを使って混ぜながら押し出します。5分くらいで固まります。けっこう速いので位置を間違えると大変です。硬化時間によって3種類用意されています。1.5万円くらいするので個人的に買うのはちょっと辛いですが、車いじりには必需品かも。


グルーガン(ホットメルト)

ホームセンターで入手できる樹脂を溶かして接着するもの。接着用の樹脂はいろいろなカラーが用意されています。ほっとメルトにもいろいろ大きさ、種類がありますがお勧めするのは右の写真のように先端がすべて金属のもの。なぜなら樹脂を盛ったあとに先端でならすことができるからです。
 ただし熱に弱いため、使用用途、場所は限定されます。夏場の太陽熱にも負けます。発熱する場所には使わないでください。ドロドロに溶けちゃいます。

最近のグルーガン(ホットメルトは商品名らしい)はタレ防止のため、先端に樹脂のガイドが付いているものがほとんどです。サイズは大小2種類と思っていたんですが、スティックの径に微妙な差があって使えない物があることがわかりました。現在わたしが使っているガンの内径はφ7mm。市販のものには7.0mm、7.2mm等があります。7.2mmは微妙に入りませんでした。


ピンヒーター

これはレンタルガレージジュントールで利用させてもらった工具です。金属ピンを熱してウレタンバンパーなどの接着部を強化するためにピンを埋め込みます。溶かして埋め込むため一度入れれば剥がれることはありません。


クランプ

接着の際に便利なのがクランプです。右の写真はホームセンターで見つけたクランプです。間口が広いので活用範囲が広いです。接着剤をつけて接着されるまで固定しておくのに利用します。もちろん洗濯ばさみも十分活用できます。わたしの工具箱には庭で拾った洗濯ばさみがいくつも入ってます。


整形する

パテ

パテにもたくさん種類があります。以下に種類と特徴を紹介します。

エポキシパテ

粘土状でねって形を整えることが可能。速乾性がお勧め。10分で硬化します。弾力性が残るタイプもあるので用途に応じた種類を選択しましょう。

エポキシパテ:EPO-RESIN Pro

水で伸ばせる軽量エポキシ系パテです。紙粘土のような感じ。水をつけながら粘土細工のように形をつくることができます。硬化後にさくさくカッターで削れるので加工がやりやすいです。(右の画像参照)

厚塗りパテ(ポリパテ)

硬化剤を混ぜて固まるタイプのパテ。板金修理などに利用されます。

薄塗りパテ

ポリパテで硬化剤を使うものもありますが、一般的に売られているものは硬化剤のないタイプ。これは硬化に時間がかかります。塗装面の下地成型に使われますが、厚塗りパテで代用できます。

ファイバーパテ

ガラス繊維が混入したパテ。硬化後はFRP同様に剛性が確保可能です。

アルミパテ

アルミ材が混ざっており、硬化後は非常に硬く、強度の求められる部分に最適。

バンパーパテ

ウレタンバンパーなどの弾性変形する表面に使うパテ。通常のパテでははがれてしまう部分にも使用可能。

紙粘土

パテではありませんがFRPを使った型つくりに重宝します。粘土細工で形を作り、乾燥後はカッターで簡単に削れます。FRP成形後にはくり抜くことも可能。

FRP

成型の基本材料。ガラス繊維にエポキシ樹脂を流し込み、硬化剤で固めると非常に上部なプラスチック成型が可能となる。リーザのフロントバンパー、サイドステップ、ミラー等の加工に使用しました。
 注意点としてはFRPは水分を吸収し、年数が経つと変形します。ウレタン表面に直接FRPをのせるとひび割れます。
 最近ではホームセンターでガラス繊維、エポキシ樹脂、硬化剤等が入手できるようになりました。かつてはわざわざ東急ハンズに買い出しに行ったものでしたが。

発泡ウレタン

トゥデイのインパネ成型に使った材料です。園芸用品コーナーで入手できるスプレータイプの物があります。体積が20倍程度に膨張します。予想できないくらいに膨らみます。この膨らみ具合を考えて作業する必要があります。効果後はカッターでさくさく削れるので成型は容易。ただし穴ぼこだらけになるので表面仕上げには手こずります。



塗装する

サンドペーパー

外装パーツの下地処理には耐水ペーパーを使いましょう。耐水じゃないとすぐに目詰まりして使い物になりません。耐水ペーパーで目詰まりしたらこまめに水で洗い流します。目詰まりをほっておくと、表面に意図しない傷が入ったりします。また耐水ペーパーの一種ですが、網状になったペーパーがあります。目詰まりがほとんどなく長く使えます。お勧めです。

サフェーサー

下塗り剤です。灰色が多いです。自然な発色を出すためと下地の表面をならす目的で使われます。金属表面にはかならず塗布しましょう。その後、表面をペーパーがけしてから上塗りをします。
 ウレタンバンパーなど、樹脂を塗装する場合は樹脂用の下塗り剤があります。これを使わないと通常の塗料はパリッとはがれてしまいます。

塗料

クルマの外装パーツにはウレタン塗料がお勧め。一般で売られている缶スプレーはアクリル塗料です。塗装後の輝きが違います。ウレタンの方がぴかぴかになるし、塗面も強く、板金塗装に使われている塗料です。2液性のウレタンクリヤーなどがカーショップで入手できます。アクリル塗料の上からウレタンクリヤーで仕上げるのもいいかも。

マスキング

マスキングテープは何種類も用意しておくのがお勧めです。細かいカーブをマスキングするためには細目のもの。大まかなカーブでは幅広のもの。さらに大きな面積を覆うには新聞紙を使ってますが、最近ではビニールシートの端にマスキングテープが貼られたものがホームセンターで入手可能です。これを使うと効率アップします。

スプレーガン

ジュントールで使わせてもらったスプレーガンです。プロ用はやはり違う。エアの調整バルブと塗料の調整バルブの両方を環境に合わせて設定し、さらに吹き出し口の噴霧形状を調整。そしてグリップのストローク調整などなど調整についてはお勧め設定にしてもらい、最低限の調整だけ自分で行いました。これでトゥデイとリーザのオールペンを実施しました。


ポリッシャー

ジュントールで使わせてもらったポリッシャーです。電動ドリルにつけて使用します。コンパウンドをつけてボディにかるく当てます。注意しなければいけないのはボディパネルのエッジ部分には力がかかりやすく、磨きすぎると下地が見えてしまいます。でも磨けばぴかぴかになります。多少の塗装の下手さはリカバリー可能。


くもりガラススプレー

トゥデイの追加メータ加工時につかったスプレー。メータパネルを印刷したカッティングシート上にこのスプレーで塗装することで反射しない表面に仕上げることができました。爪をたてるとはげてしまうので、メーターパネルなどふれることのない部分なら使用可能です。


ステアリングなど革製品の塗装

トゥデイのATCスプリントステアリングの赤い革の部分が劣化していたので、革靴の塗料を使ってリフレッシュしたときに使った物。はけで塗るタイプですが、むらなく塗れてきれいに仕上がりました。


インテリアスプレー

こちらはリーザのステアリングを黄色に塗ったときのスプレー。内装専用のスプレーなので革や合成皮革に使えます。2800円/本でした。ちょっと高いけど価値あるスプレーです。

最近話題のなんでも塗装できるスプレー「染めQ」をホームセンターで見かけました。革、合成皮革やビニール製品などのびる材質にも対応するらしいです。もちろんクルマの内装もOK。外装樹脂部品もプライマーを使えばいけるそうです。今後使ってみたいと思います。カラーも豊富で、上記インテリアスプレーより若干安いくらいです。


メッキ調スプレー

メッキ加工は素人にはできないけど、メッキ調ならスプレーで簡単に可能です。おしゃれな使い方もありますが、リーザのウインカーの反射板を塗り替えてリフレッシュしました。


メッキ補修ステッカー(キッチンテープ)

メッキ関連でこれを紹介します。塗装の部類ではありませんが、個人でメッキを施すのは困難です。そこでメッキっぽいテープを貼るとけっこうそれっぽく見えるんです。キッチンの補修用のテープです。ヘッドライトのリフレクタのメッキ部分に利用しました。



その他の工具、器具

エアゲージ

ポケットサイズのエアゲージです。おしゃれで便利なツールです。タイヤ交換やローテーションのときに必ずこれでエアチェックしてます。【2005.04.03】

エアコンプレッサー

エアゲージ付きのコンプレッサーです。12v電源。これがあれば、自宅でエア調整が可能です。

電動リムーバー

電動ステッカーはがし器とうべくツール。ジュントールで使わせてもらった便利道具。純正のステッカーをはがすのってかなり大変です。そんなしつこいステッカーをウレタン部分が回転して、いとも簡単に削ってはがしてくれます。ボディには傷がつきません。

インバーター

クルマの12V電源から100Vの家庭用電源を供給するものです。150W程度のものなら5000円程度で入手できます。それ以上の出力は高価になるので、このくらいで十分だと思います。はんだごてなら問題なし。電動工具はちょっと厳しいです。ほとんど仕事できません。電動工具は充電式がいいですね。

はんだごて

配線を自分でいじるひとには必需品。専用カプラを入れ替える必要があったり、熱収縮チューブを熱したりといろんな場面で活躍。インバーターを使えば車内でも使用可能。ただしやけど、火事には注意が必要です。

可変定電圧電源

LM317というレギュレーターを使用して自作した電源です。1.25-20Vまで可変。最大出力1Aまで可能。家庭内で12Vの確認を行う場合に重宝します。
 写真の上側の赤いつまみは無段階の電圧調整。下側の青いつまみは3,6,9,12Vのセレクターつき。電圧計と電流計を装備。

LM338 という最大出力5Aのレギュレータに交換しました。LM317では消費電力の大きなパワーウインドモーターやヘッドライトバルブ等が全く動作できません。そこで出力アップのためレギュレータを交換しました。これで60Wのヘッドライトバルブも点灯可能です。実はHID加工のために導入したのですが、HIDは点灯するものの、周波数が非常に低く正常に点灯できませんでした。【2004.09.12】

ホーム電源(セルスター:TE-50S)

ホーム電源というのをガレージオフにて4000円(定価12000円)で購入。最大6.5Aのスイッチング電源です。自作電源ではHIDが点灯できませんでしたが、これならばっちり点灯できました。カーショップの電装品のデモに多く活用される製品です。100Vから12Vの消費電力の大きなものを動かすために重宝します。

フロアジャッキ

やはりローダウン専用のジャッキを使っています。さすがにパンタジャッキでは力不足。でもローダウンのせいかストロークが短くてちょっとつらい。


パンタジャッキ

車載工具にはおおかた付いていますが、出し入れが大変なのもあって、解体屋で日産純正のパンタジャッキをもらいました。これがあるとけっこう便利。軽自動車純正品よりも剛性が高く安心。

ジャッキスタンド

ジムカーナの抽選でもらったジャッキスタンド。折り畳み式なので収納にも便利。けっこうちゃちいので軽自動車以上では使いたくありません。