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アイドル時にガラガラ異音発生【2005.05.04】

近藤リーザ、パワーチェックオフミにてトラブル発生。このオフミの行きに高速走行中にスピードメーターが故障。過去に2度経験しているのでドリブンギヤがまた溶けてしまったと判断。その後、走行中のギヤ音もひどくなってきました。川崎まで約150km走行後に異音が発生。ニュートラル状態でアイドル時にガラガラと異音が発生。クラッチを切ると音はなくなります。この症状はMONA仙台オフミで佐藤さんのスパイダーが同じような症状だったことを思い出しました。このときは無事栃木まで帰れたのですがやはり5速ギヤのギヤ音がひどくなったことと入りが渋くなったことは1999年に経験した5速ギヤをつぶしたときの症状に酷似。やはりドリブンギヤが壊れることにはそれなりの原因があるんだと思いました。前回90000km突破したミッションを搭載し、6年が過ぎました。走行距離としては1万キロ程度しか走ってませんでしたがまあ十分仕事してくれたと思います。【走行距離:79050km】


L200ミッション交換決意!【2005.05.16】

ダイハツに症状を見てもらいに伺いました。まずアイドル時の異音はミッションのベアリングがいかれてるということ。5速ギヤの症状も伝えると「修理よりも中古ミッションを載せた方が早い」という回答。さらにL100はもう球数が少ないのでL200のMTも載るということなので中古ミッション探しをスタートしました。
 さて、ここでついつい欲が出てどうせミッション載せるならLSD付ミッションを探そうと思いつきました。型式を調べてみるとL200-FMPX-Sという末尾にSが付く形式にはビスカスLSDが装着された仕様であることがわかりました。いくつか検索した結果、次のミッションに決定。

H3年 ミラ E−L200S-FMPXS エンジン型式:EF−JL
走行距離:87000km 価格:15,000円 場所:青森
L200のLSD

ミッションが手元に届いてすぐにダイハツへオーバーホールをお願いしました。今回ベアリングトラブルがあったのでシンクロ&ベアリングの交換を依頼しました。さて、このLSD付ミッション、デフをさわってみると普通に左右が逆回転します。「LSD付いてないのか??」と不安になって調べてみると、なんとダイハツのLSDはLSDがミッションの外側にデフとは別に装着されるということを初めて知りました。LSDはデフに内蔵しているものと思っていました。よってドライブシャフトやデフがLSD専用部品となっていることも後から知りました。これでは搭載できない!!


LSDとFR足廻り部品の入手【2005.05.28】

さて、このミッションを搭載するためにはビスカスLSDに加えてLSD専用のドライブシャフトとハブが必要ということがわかりました。しかしこれらを入手するのは非常に困難です。LSD付のクルマが解体屋でも見つからず中古パーツネットワークで検索しても見つかりませんでした。MONAのツーリングも1ヶ月後に控え、メーリングリストでも修理の状況について報告しておりました。そんなときにまたしてもMONAメンバーに助けてもらえることになりました。シェットランドさんがミラアヴァンツァードRのLSD+FR足廻り一式があるということでさっそく、シェットランドさん宅に伺いました。

L200の足廻り L200の足廻り

というわけで、譲ってもらった部品がこちらになります。左の写真がビスカスLSDです。左右の回転差が生じると外側の部品が押し出されて先端のカギ状の部分が上のミッションの写真にあるようにデフ側に差し込まれてトルクを伝達される仕組みです。合わせてFRの足廻りもディスクを磨けば使えそう。これが使えればベンチレーテッドディスクになります。とりあえずシェットランドさんのおかげで必要な部品が揃いました。


ディーラーにてL200ミッション搭載作業【2005.06.12-06.25】

オフミ前日の写真【2005.06.17】

エンジン離脱 エンジン離脱

ミッション単体のオーバーホールが約2週間かかりました。その後LSDとFR足廻り部品を預け、ようやくリーザを預けるときが来ました。オフミの1週間前ということで結局はオフミには間に合いませんでしたが、前日に左のような写真を撮らせてもらい、オフミでは写真だけ持っていくことができました。LSD付ミッションの搭載は様々な苦労があったようです。今回2週間もピットを占有してしまいディーラーには本当にご迷惑おかけしました。無理な注文にも応えて頂き感謝感謝です。

LSD装着のトラブル【2005.06.17】

lsd装着 lsd装着

まずわたしのTR-ZZは等長ドライブシャフトでハーフシャフトが付いていました(左の写真)。この部分にそのままLSDが付くものと思っていましたが、センターベアリングサポートブラケットの交換では位置が合いませんでした。そこでL200のブラケットのまま装着する方法が次の写真です。EF-JLエンジンとはエンジンブロックに若干の違いがあってL200のブラケットのネジ穴がEB26にはない。そこで「適当なブラケットで対応しました」と見せてもらったのがこの状態です。おそらくオルタネータのブラケットだと思います。流用チューンテクニックの高いメカニックさんです。

シフトワイヤーのトラブル【2005.06.24】

lsd装着 次にシフトワイヤー装着にも苦労したそうです。L200のミッションではワイヤーの取り回しが変わっています。シフトのコントロールワイヤーはL111用を手配し、組んでみるとなんとセレクタ方向が逆転してしまい、右側が1速、左側が5速というパターンになってしまいました。そこで急遽解体屋でL200の5MTからシフトコンプを入手してきました(左の写真)。コントロールワイヤーの片側はL100をそのまま使っているのでその部分はケース側を若干削って装着したそうです。(L200のシフトケースが厚いため)

修理完了、走行インプレッション【2005.06.26】

L200とL100のギヤレシオ比較

L200とL100の比較

レシオの違いをグラフで比較してみました。実線がL100。点線がL200です。時速100km/hで比較するとL100ミッションでは4500rpmで走行しますが、L200ミッションではファイナルレシオがハイギヤードのため4000rpmで走行できるようになります。レシオが広がるため加速感は失われるかもしれませんが。


表1 L200とL100のギヤレシオ比較
レシオ L200 L100 L200/L100
1速 3.333 3.307 100.8%
2速 2.111 2.100 100.5%
3速 1.392 1.392 100.0%
4速 0.971 0.971 100.0%
5速 0.794 0.820 96.8%
後退 3.538 3.538 100.0%
最終変速比 5.076 5.285 96.0%
×最終変速比 L200 L100 L200/L100
1速 16.918 17.477 96.8%
2速 10.715 11.098 96.5%
3速 7.065 7.356 96.0%
4速 4.928 5.131 96.0%
5速 4.030 4.333 93.0%
後退 17.958 18.69 96.0%

走行インプレッション

lsd装着

というわけでほぼ2週間かかってしまいました。しかし、オーバーホールしたL200ミッション搭載とLSD装着、FRベンチレーテッドディスク化等またさらに進化したチューンアップになりました。
 まず、普通に走れることに感激。というのはさておき、まずファイナルギヤがハイギヤードになっているためチェンジタイミングがかなり従来と変わりました。従来街乗りですぐに5速まで使っていましたが、70km/hを超えないと5速に入りません。高速道路は楽に走れそうです。
 さらにベンチレーテッドディスク化になったことで、ブレーキタッチが良くなりました。といっても今までのディスクがおそらくゆがんでいたんだと思います。制動時のジャダーがなくなりました。(左の写真)
 LSDの効果は・・・。まだ効かせてません。

表2 L200ミッション搭載諸経費
作業内容 使用部品数量単価技術料部品 鉱油
中古ミッション1  15,000
中古シフトコンプ1  2,000
ミッションオーバーホール162,300 
シンクロナイザ交換5  16,700
ラジアルボールベアリング交換4  4,810
ロックナット交換1  380
タイプTオイルシール交換3  2,370
スピードメータケーブル1  2,300
トランスミッションケーブル1  7,700
FRディスクキャリパーO.H 1 3,500
シリンダキットディスク 1  3,050
ドライブシャフトブーツ交換1 7,0007,400
Vベルト 1   930
クーラント 1   1,400
トランスミッションオイル 1   4,000
液状ガスケット 1   500
その他  
小計   72,800 72,960
御見積金額(整備代+消費税)    145,760

シフトワイヤーの交換【2006.9.30】

wire交換 wire交換

MONAの新潟オフミにてL111オーナーのMT車に乗せてもらいました。?なんか違う。わたしのリーザのシフトレバーの位置関係がいまいち使いづらかったのですが、ようやく違いがわかりました。シフトワイヤーがあってないらしく、シフトの位置がドライバーに近すぎるんです。
 実はミッション交換時にはL100のワイヤーがそのまま付いたのでその状態で乗っていましたが、L111用のワイヤー(写真2枚目の右側のワイヤー:前後に動くセレクトワイヤー)は15cmくらい短いのです。おかげでストローク位置がずれてシフトレバーはドライバー寄りにずれてました。今回交換してみると、正常な位置に戻り、シフトストロークもL100と比べると短くなっています。より乗りやすくなりました。よかったよかった。【2006.9.30】


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