何度もテールゲートダンパーを交換してきましたが、毎度中古パーツをつかうのですぐにゲートが落ちてきてしまう状態でした。なので「つっぱりくん(写真の白い棒)」は必需品でした。今回ようやく流用パーツを見つけたのでつっぱりっくんのお世話にならずに済みそうです。
流用可否調査結果
ひさびさに解体屋へ行って来ました。数年ぶりに行ったのですが、残念なことに、個人の取引はやめましたとのこと。社長にお願いしてみてと言われたので、純正部品が入手できないことを伝えると快く部品取りOKとしてくれました。感謝感謝。
さて、最初のチェックはスバル・ヴィヴィオ。長さはかなり近いのですが、シングルダンパー。2台あれば候補にもなりそうでしたが、1台しかありませんでした。というわけで候補落ち。
続いて緑のホンダ・ライフJA4。ダブルダンパーです。しかし、明らかに長すぎ。5cm以上ながいです。候補落ち。
そのとなりにあったJB1のシルバーのライフ。こちらはリーザより1cmほど短いです。なので候補としてはありうるのですが、ゲート自体の重量がリーザより軽そうなので、やめておきます。
次にスズキ車をチェックしてみました。まずは白のスイフト。なんかリーザとおなじ赤いラベルが貼ってあります。どうやらメーカーも同じでダンパーケースの長さも共通。しかし、ロッドの先がボールジョイントになっていないので候補落ち。ついでにケースの長さが同じでもロッド部は長い。
さらにシルバーのアルトをチェックしてみましたがやはりボールジョイントでないので候補落ち。スズキ車はボールジョイントを使ってないようです。
最後にトヨタスパシオがあったので、チェックしてみると・・・。ケースの長さは若干短い。ロッドを含めると1cm程度長い。よって長さは問題なさそう。さらに両側がボールジョイント仕様。テールゲートも軽自動車よりひとまわり大きいのでリーザのリヤスポイラー付きと同等以上の重量はありそうです。ダンパーを開閉しても、ガスが抜けている感じはありませんでした。そこでこのダンパーをゲットしました。左右のダンパーを外してダンパーなしのテールゲートを支えたときに、その重さがリーザに近いような気がしました。はっきりいって非常に重いです。ひとりで外すためには頭でゲートを支えるんですが、相当痛かったです。(リーザもそうですが。)
用意するもの
というわけで、用意するものはリーザの純正ダンパーとトヨタ・スパシオの純正ダンパー。写真上側がリーザ。下側はスパシオ。
リーザには2種類あって、リヤスポイラーあり仕様は赤いラベルがあり反力がおおきいタイプです。そうでない仕様には黒いラベルが適用されています。
先に述べたように、ダンパーケースのジョイント部をあわせると、ケースが1cmリーザに対して短く、ロッド先端は2cm長い状態です。そして取付ブラケットの形状は写真のようにかなり異なります。そこで、リーザの純正ブラケットをはずしてつけかえることを考えました。
カローラスパシオ 型式:GF-AE111N 年式:1999〜2001 ダンパー長:MIN 340mm
リーザ 型式:E-L100V 年式:1989〜1994 ダンパー長:MIN 320mm
(ダンパー長はボールジョイント部の縮めたときの最小距離)
取付部の加工
さて、まずは取付ブラケットを分解してみます。どちらもかしめてあるので、グラインダーでかしめの部分を削り、ブラケット部分を分離させます。
スパシオのボールジョイント部は直径8mmだったので、リーザのブラケットの穴が小さかったのでドリルで8.5mmに拡大。これで準備完了。
毎度お世話になっている「ガレージ2000」にもっていき、電気溶接でつないでもらいました。その写真がこれです。
その後、錆びやカーボンをみがいてブラックで塗装しました。
実車の搭載
本当はブラック塗装を塗ったばかりなので、装着は明日と考えていましたが、ちゃんとテールゲートがあがるか心配だったので、生乾きの状態で装着してみました。結果はバッチリOK。
実際に、持ち上げた状態を撮影しました。最初の写真のように、中立状態で静止できます。(以前だったらこの位置では確実に、落ちてガツンと閉まってしまいます。)
ここからそっと持ち上げるとゆっくり開きます。この開いた状態は純正位置から2cmさらに開いています。ルーフスポイラーがルーフに当たりそうになりますが、クリアランスが残っているので問題ありませんでした。開閉フィーリングもいままで以上にあっているので、おそらくスパシオのテールゲート重量とリーザのスポイラー付きの重量は非常に近いと思います。
テールゲートが落ちて困っている方、トライしてみてはいかがですか。【2008.04.28】